1954-03-22 第19回国会 衆議院 厚生委員会 第18号
中には税務官吏をつかまえて、君はこのごろりつぱな服を着ているなあ、この間赤い顔をして歩いておつたじやないか、ずいぶん酒を飲むらしい、一体幾ら月給をもらつておるのかなどという、半ば恐喝的な、半ば暴力に訴えてやるらしい。
中には税務官吏をつかまえて、君はこのごろりつぱな服を着ているなあ、この間赤い顔をして歩いておつたじやないか、ずいぶん酒を飲むらしい、一体幾ら月給をもらつておるのかなどという、半ば恐喝的な、半ば暴力に訴えてやるらしい。
われわれ労働者あるいは百姓、あるいはまた商人の人たち、要するに働く連中が生活費として使います金額は、たとい相当の金額に上るといたしましても、保安隊の軍人がりつぱな服を着たり、ぜいたくをするのと違いまして、これは再び労働という過程を通じまして生産に十二分に寄与するのでございまして、私はこの点でンイフレとベース・アツプの関係を、あたかもインフレと軍事費の膨脹の関係に見られるがごときことは、とうてい承服することができないのでございます
たとえば、警察官の着ておるあのりつぱな服は、一体どこから手に入れたものか。軍の服は人民の救済にだけ用いることができて、官吏がこれを用いることは許されぬはずであることは、先ほども申し上げましたる一九四五年の達しにもある通りであります。かくのごとき物資をもつて、この寒空に泣いておる國民を救済することこそ、最も緊急なる仕事であると私どもは考えるのであります。